愛善苑
 

大江山の鬼ころし

『神霊界』大正八年十一月一日の15頁の随筆
地質学上より見たる大地の中心点に、天下無類の大化物が顕現して、丹波の眞奈井の石清水と五十鈴川の清流を酌み上げ、駿河と美濃と尾張の米を搗き研て、古今獨歩珍無類の美味を有する大本の濁酒を醸造し、之を天下に普く賣出したる所、上戸も下戸も先きを爭ふて之を飲み、酔うて管巻くものもあり、歓び勇んで踊るもあり、笑ふもあり、泣くもあり、怒るもあり、顛倒するもあり。

然れども一旦美味を覚えた上戸も下戸も、再び呑まずには居られないと見えて、各自に小言を並べ管を巻きつゝ、盛に大本濁酒を買って飲まんとするものゝ日に月に殖える斗りである。

併し神諭所示の如く、七月十二日も過ぎたる事なれば、最早濁酒の賣出しは止めねば成りませぬ。其代りとして三千年間の日子を費やして、辰梁い蕕譴神脅鬚隷僚个靴鮹廚靴泙后

酒の名は大江山の鬼ころしと命名しました。何人も勝手次第に汲み取つて下さい。賣ると謂つても決して代金は請求致しませぬ。只々丹波の山奥まで来て頂くのがご苦労であります。

併し世界の鬼を退治して心の鬼を殺す、力の在る銘酒である事だけは、何處までも保証致します。

今度の清酒を好く燗をして、適度に飲んで、腹綿へ浸み迄ましさへすれば、今までの濁酒を呑んだやうに、泣いたり、怒ったり、下らぬ管を巻いたりする心配はいりませぬから、安辰靴毒禝瓩瓩魎望する次第であります。

今迄の濁酒といへども好く注意して飲んで居た人には良薬にこそなれ、決して毒には成って居ないのであります。只下戸の中に一人や二人や三人位い悪酔ひして、乾坤一擲と云うやうな管を巻いて、皆さんに心配をかけた泥酔者が、少しく現はれたに過ぎないので在ります。併し飲んだ酒なら酔はねば成るまい。酔った酒なら醒めねばなるまい。忠臣蔵の文句じやないが、何れさめる時が来るでありませう。
印刷用画面
サイトマップ 愛善苑へのお問い合わせ

出口王仁三郎
ONISAVULO
English Chinese