第三六 | |||
一 | 宇宙万有一切を | 堅磐常磐に知食す | |
元津御祖の伊都の神 | 空蝉なせる人の世の | ||
闇を晴らして浄めむと | 教御祖に降りまし | ||
貴の御教をねもごろに | 普く地上に布きたまふ | ||
その御心をいときよく | 汲み上げたまひ世に広く | ||
流し伝ふる瑞の神 | 諸の謗りやしひたげを | ||
その身一つに負はせつつ | ウヅンバラ・チャンドラと諸共に | ||
いそしみたまふぞ有難き | あヽ惟神惟神 | ||
神の御いづを称へまつれ |
第八六 | |||
一 | 清めの主は瑞御霊 | 蘇生りしぞ瑞御霊 | |
栄えませしぞ瑞御霊 | 尊めまつれよ瑞御霊 | ||
二 | 千座を負ひし瑞御霊 | 罪に勝ちたる瑞御霊 | |
生命の主の瑞御霊 | 人をば生かす瑞御霊 | ||
三 | 悩みを受けし瑞御霊 | 世人を癒やす瑞御霊 | |
月の御神は瑞御霊 | 吾等の友なる瑞御霊 |
第三三〇 | |
一 | 苦しみの中にも神の恵みあり悩みなき身を幸とな思ひそ |
二 | 憂き涙神の恵みによろこびの笑とかはるは有難きかな |
三 | 憂きなやみ一夜の夢と過ぎ去りて旭かがやく喜びとなる |
四 | 悲しみはよしや吾が胸をやぶるともこころ挫くな御心なれば |
五 | 苦しみも涙ももれず数へたて瑞の大神報いたまはむ |
第四七七 |
あヽ吾は天地の造り主、全智全能の誠の御祖神大国常立之大神を信ず。その聖き美はしき大御霊より現はれ給ふ厳の御霊、瑞の御霊の二柱、聖霊に導かれて綾の高天原に降らせ給ひ、現世のあらゆる苦患を受け、厳の御霊は奥津城に隠れ給ひ、稚姫君の御霊と共に天津国に上りまし、地の上の総てを憐れみ恵ませ給ひ、又瑞の御霊は千座の置戸を負ひて黄泉に下り、百二十日あまり六日の間虐げられ、再び甦りて綾の高天原に上り、無限絶対無始無終の皇大御神の大御恵みを伝へ、又生ける人と死れる人の霊を清めむがために、神の御使として勤み給ふ瑞の御霊の神柱を信ず。又吾は大神の聖霊に充たされたる精霊の変性男子変性女子の肉の宮に下り、教の場と信徒の為に限りなき歓喜と栄光と生命を与へ給ふ事を固く信ず。 惟神霊幸倍坐世。 |
第五六〇 | |
一 | 神垣の松の心の誓ひにて主が千歳を朝夕祈る |
二 | 千早振る神代は知らず老松の梢に澄める月はさやけし |
三 | 綿津海の真砂の数はかぞふとも数へきれぬは神の御恵み |
四 | 白梅の花も常磐の色添ひて八重神垣に匂ひけるかな |
五 | 世の人の心の闇や晴れぬらむ澄み渡りたる円山の月に |